あなたはだんだんきれいになる
ある終末医療の現場でのお話。

小夏のおかんが初登場です♪
この画像は、先日放射線治療を始める寸前に
自分で血糖値を測定している所です。


ホッチキスのような器具で 自分で指先を刺して滲み出した血で測定。

ちょっと笑ってます(笑)

myノートに時間と血糖値を書き込んでるとこです。

後ろのカバンから見えてる赤いキャップのボトルは、
測定する器具の針の部分を 罹り付けの病院に返却する為のボトルです。

その後、画像はありませんが・・
血糖値に合わせて自分で太ももに インシュリンを打ちます。
いやはや 何が驚いたか・・って。

それらの事をちゃんと 淡々と出来るってことが すごいなぁーって思うです。

この一連の作業は なかなか身に付くまで時間が掛かるらしい。

ここまで覚える為に 何度も時間外に指導して下さった、
香里園の北川医院の先生がすごいと思う。

この後の放射線治療の後・・

主治医の先生が仰ってた。

きちんと血糖値のデーターを渡して下さるんです。
出したお薬もキチンと飲んで下さる。

すると、こちらも正しい数値を把握できるので
正しい治療が行えるんで ありがたいです。

おかんは治療後、痛み止めに大量のモルヒネで眠らされていた。

先生! こんなに自分の管理が出来る優等生は珍しい・・って、
目が覚めたら言うてやって下さいね(笑)





あなたはだんだんきれいになる
by 高村光太郎

をんなが付属品をだんだん棄てると
どうしてこんなにきれいになるのか。

年で洗われたあなたのからだは
無辺際を飛ぶ天の金属。

見えも外聞もてんで歯のたたない
中身ばかりの清冽な生きものが
生きて 動いて さっそと意欲する。


をんながをんなを取り戻すのは
こうした世紀の修業によるのか。

あなたが黙って立っていると
まことに神の造りしものだ。

時々内心おどろくほど

あなたはだんだんきれいになる。
2004.5.30